きのこ、だけ
2023-05-22T09:20:55+09:00
kokusa5884
きのこ中心だけど、きのこだけじゃないかも
Excite Blog
春のホンシメジ2023
http://mosete.exblog.jp/241810294/
2023-05-22T09:20:00+09:00
2023-05-22T09:20:55+09:00
2023-05-22T09:20:55+09:00
kokusa5884
きのこ
春のホンシメジを観察したあと、飯田市の大平宿に場所を移して泊まりがけで「反省会」をするようになって、今年で7回目。
いつもの尾根筋で昨年は2本しか見つからず、シロの衰えを感じざるを得なかったので、発見から25年となる今年は、ここでの出会いも一区切りを迎えるだろうと予想していた。 尾根から降りて沢まであと少しというところまで探しても見つからず、やはり予想が的中したかと思いきや、僕のいるところの斜め上あたりから尾根に向かって点々と発生しているのを仲間が見つけ、大声を上げた。 結果的には、尾根の反対側でも何本か見つかり、結構まとまった量の収穫となった。この場所の菌糸はしぶとかった。新たな竜骨を作り始めたようにも思える。こうなってくると、一区切りをつけようとの殊勝な心掛けもどこへやら、また来年もその発生状況を確かめに来たくなってしまった。 とはいえ、もともと偶然見つけた場所とはいえ、山道によそ者が立ち入るのが許される社会環境ではなくなってきているというのは変わりがない。出会いを続けようとするなら、もっと密やかに粛々と臨まなければならないだろう。自然の恵みを直接手にとって楽しみたいだけなのだが。。
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春のホンシメジ2022
http://mosete.exblog.jp/241460643/
2022-05-23T14:47:00+09:00
2022-05-23T14:47:26+09:00
2022-05-23T14:47:26+09:00
kokusa5884
きのこ
新型コロナウイルス感染症が広がり始めて3年。ホンシメジオフも2年続けて開催を見送ってきたが、今年ようやく開催できた。
今年は例年より春の雨量が多く、大発生を期待していたが、尾根の左側に1本、右側に1本だけという残念な結果だった。5月に入っても比較的低温な日が多かったからかもしれないが、最盛期の頃を知っているだけに、シロの衰えを感じざるを得ない。とくに尾根の左側は発生場所が年々下に移動し、小さな沢のすぐ上にまで達してしまった。 改めて調べてみると、この尾根で蜂須賀さんが「春のホンシメジ」を発見したのが1998年。もう24年も前のこと。それ以降、仲間たちと毎年このタイミングで集まり、あとり農園の閉園により、2015年からは飯田市の大平宿で旧交を温めてきた。 秋に出るきのこが春にも出ることは珍しくないが、ホンシメジに関しては聞いたことがない。この奇跡のようなホンシメジが、他界してしまった仲間との思い出もつないでくれている。来年は発見から25年、きのこが共生する木々も成長、遷移してきただけでなく、天然のきのこを採るということに関する社会の見方も変化してきており、ホンシメジオフもひとつの区切りを迎えているような気がする。来年の発生状況を楽しみにしながら、今後のことも併せて考えていきたい。
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もう会えないかもしれない(再)
http://mosete.exblog.jp/241179309/
2021-08-29T14:56:00+09:00
2021-08-29T15:03:59+09:00
2021-08-29T14:56:23+09:00
kokusa5884
きのこ
先週金曜日(8月27日)、13年ぶりにアカジコウの出る山に行ってきた。会社を退職し、晴れて65歳無職老人となって、何をしたかったかといえば、禁断の地を再訪することだった。13年前に入山禁止の看板が立てられてしまってからは、立ち入って誰何された場合のことを考えざるを得ず、ずっと自制してきた。無職になったからといって、看板を無視しての立ち入りが良くないことは同じなのだが。。急傾斜を藪漕ぎしながら尾根に近づくと、行く手に真新しい白いテープが巻かれていたので、一瞬たじろいだ。昔ながらの入会の山だったが、ここまで状況が変わってしまっていたとは。
地元の人に場所を教えてもらって20年以上通いつめ、いつどこで何が生えるか知り尽くしていたので、当時はまるで自分の山のように錯覚していた。たまにマツタケが「採れてしまう」ことはあっても、それが目的ではなく、自分にとっては季節の移ろいに合わせて様々なキノコと出会える貴重な学習の場所でもあったのだ。
せっかくここまで来たのだからと白いテープをくぐってしまったが、そわそわして落ち着かない。尾根の周りを足早に見て回ると、最初に目に入ったのがマツタケの頭。ほぼ同時に薄赤いアカジコウの頭。こんな時期にここでマツタケが採れたことなどなかったので、不意打ちをくらわされた。1本ずつ大事に掘り出して、早々に退散してきた。収穫がアカジコウ1本だけのほうが、まだ気分的には良かったかもしれない。13年たっても、相変わらず美しく保たれた尾根と斜面。本当に、これでもう2度と来ることはないと思うと余計に悲しくなった。
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春のテングタケ
http://mosete.exblog.jp/240224565/
2020-04-04T20:14:00+09:00
2020-04-04T20:14:30+09:00
2020-04-04T20:14:30+09:00
kokusa5884
きのこ
新型コロナウィルス感染症の拡大により、不要不急の外出自粛が呼びかけられている。「桜は来年も咲きます、今年は我慢して。」、というのはその通りだと思うが、田舎道を車で走れば嫌でも満開の桜が目に入ってくる。桜の名所に行けないせいか、そういう道端の桜を見歩く人の姿がいつもより多い気がする。一日中家にいるのも息苦しいので、僕もちょっとだけ一人で近場を散歩してきた。
黄色タイプのアミガサタケは見つからなかったが、春には珍しいテングタケの仲間がひとつだけ出ていた。クロコタマゴテングタケ(黒小玉子天狗茸)だと思う。随分前に、もっと大きく傘が開いた立派な個体を見たことがある。根元の壷がぷっくりと丸く、柄がすっと立って美しいフォルムだが、間違いなく毒きのこ。北陸のきのこ図鑑によると、無味で異臭があると記されているが、そこまでは確認してこなかった。
毒きのこのリスクは自分でいかようにも回避できるが、目に見えない未知のウィルスへの対処は困難を極める。こういう事態が起きる前にたまたま読んでいた本が「ウィルスの意味論~生命の定義を超えた存在」、感染が拡大し始めた頃に手にした本が「免疫の科学論~偶然性と複雑性のゲーム」。理数系アタマではないので、いずれも哲学系のみすず書房だが、相当手強い本。知恵熱が出そうだ。
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艶めくナメコ
http://mosete.exblog.jp/239730359/
2019-11-02T23:30:00+09:00
2019-11-03T15:51:36+09:00
2019-11-02T23:30:49+09:00
kokusa5884
きのこ
今年は初夏からずっときのこの発生が少なく、秋に入ってからも不作の日々が続いた。結局、毎年楽しみにしているコウタケは採れずじまい。彼岸花や金木犀の開花も例年より遅れ、秋のきのこの発生も2,3週間遅れていると言っているうちに11月になってしまった。
せめてナメコの群生くらいは見てみたいと思って、ブナ林帯の歩道を沢沿いに進んでいたところ、対岸の斜面に黄金色の群生を発見。前を歩くハイカーの姿が視界から消えるのを待って、沢を渡った。傘が開ききってはいたが、ぬめりが乾いて金属のような光沢のナメコがびっしりと重なっていた。高い場所のナメコでも採れる、鎌の付いた竿を杖代わりに持ってはいたが、そんな道具も不要な低い位置にぐるりと発生していたので、ひたすらハサミでチョキチョキ。
別の場所でムキタケやチャナメツムタケ、ブナハリタケ、クリタケも少しずつ採れたので、けっこうな収穫量になった。ナメコの幼菌がびっしりと生える写真を羨ましく眺めていたが、生長したナメコもなかなかのものだ。カシノナガキクイムシの食害で山が荒れて行くのは悲しいが、不作で欲求不満気味だったこともあり、あっさりと艶めくナメコの魅力に心を奪われてしまった。
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梅雨明けのハナビラタケ
http://mosete.exblog.jp/239441586/
2019-08-03T21:14:00+09:00
2019-08-04T09:24:19+09:00
2019-08-03T21:14:00+09:00
kokusa5884
きのこ
お目当てのものは採れなかったが、中型の食べごろハナビラタケが3株まとまって採れたので良し、としよう。長かった梅雨と低温で、きのこの出具合は芳しくない。先週末も同じようなコースをたどったが、不完全燃焼のまま、乾燥と高温の盛夏を迎えることになる。ハナビラタケは針葉樹の香りがプンプンして、以前はあまり好きなきのこではなかったが、最近はこの香りと歯ごたえが好ましく感じ、個人的なランキングでは最上位クラスに成り上がった。
しかし、きれいに見えても、カラマツの葉っぱがハナビラの間に入り込んだりして、洗うのはひと苦労だ。白いので、ゴミがついていると目立つ。家人が食べるときにそういうものが付いていると、一気に評価が下がってしまう。形をできるだけ残しつつ根気よく洗い続け、ようやく終わった頃には夕飯の時間になってしまった。手っ取り早く中華スープにしてみたが、シンプルで美味しい一品に仕上がった。]]>
名古屋セミ会に初参加~昆虫食ときのこのコラボ
http://mosete.exblog.jp/239385472/
2019-07-21T20:48:00+09:00
2021-06-07T21:01:44+09:00
2019-07-21T20:48:59+09:00
kokusa5884
その他
これまで、東京や大阪の昆虫食イベントには何度も行ったことがあるが、地元でもセミ会が開催されるという嬉しいお知らせがあったので、週末2日にわたって参加してきた。土曜日は鶴舞公園でセミを捕獲しようと、まだ明るい17時に集合してみたものの、今年は長雨と低温でセミの数そのものが少なく、まばらに鳴き声はしても樹上はるか高いところにいるらしく、姿さえ見られず。鶴舞公園納涼夏祭りで人出が多く、そんなところで虫網を振るって大の大人がセミを採るというのも気が引けて、明るいうちはきのこ観察に切り替えた。
このまま幼虫を見つけられずに終わる不安がよぎったが、19時を過ぎる頃、やっと地上をノソノソ歩く1匹目を見つけた。発生数が少ないなかで捕獲するのは心が痛むという話も出ていたが、1匹また1匹と見つかるうちにそんな気持ちも吹き飛んで、単なるハンターと化してしまった。結局、3人でクマゼミ幼虫7匹、アブラゼミ幼虫11匹を捕獲した。
日曜日は朝9時半に名古屋市守山区志段味の会場に集合、東京からはるばる応援に来てくれた「NPO法人昆虫食普及ネットワーク」さんから、ジャイアントミールワーム、ヨーロッパイエコオロギ、アルゼンチンゴキブリなども提供していただき、みんなで協力してパエリア、チヂミ、アヒージョをつくった。
僕は、土曜日に別の場所で採ったフリルイグチ、ダイダイイグチ、アカヤマドリ、ヌメリコウジタケ、キクバナイグチを味見程度に提供した。いつかこうやって、昆虫食のイベントに野生のきのこも取り混ぜることで味や食感に広がりを持たせたいと思っていたが、ようやく今回実現できた。
旬のもの同士なので、取り合わせは良いに決まっているが、昆虫食に興味がある人は必ずしもきのこに興味があるわけではなく、その逆もそうなので、これまで出来そうで出来なかった。今回の主催者は大学で生物を学んだ方で、まだ若くチャレンジ精神も好奇心も旺盛なので、これからが楽しみである。
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春のホンシメジ2019
http://mosete.exblog.jp/239279007/
2019-05-23T22:22:00+09:00
2019-05-23T22:22:48+09:00
2019-05-23T22:22:48+09:00
kokusa5884
きのこ
今年の春は桜の開花以降の低温が影響して花見が長く楽しめたのはいいが、まとまった雨に恵まれず、豊川水系では4月上旬から早々と節水のPRが始まっていた。
菌糸が伸びるべき時期の乾燥はホンシメジの生長に良いわけがない。今年は不作の可能性が高い。仲間たちも、同じ予測をしながらいつもの尾根を歩いていたはずである。先頭をきって尾根を降り、発生ポイント辺りまで来て目を凝らすと、見事な幼菌の行列が!!ちょっと興奮して仲間に声を掛けると、すぐ近くでも小さな株立ちが見つかった。
これまでも、大きく育ったホンシメジの群生に歓喜したことがあったが、これほど美しい状態のタイミングに出会えるのは奇跡に近い。この場所に来るのは年に1回だけなのだから。発生の勢いが弱まってきている事実は受け止めつつ、来年も、その先もずっとこの場所での発生を願うばかりである。
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憧れのフェモラータオオモモブトハムシ
http://mosete.exblog.jp/239152921/
2019-03-16T10:02:00+09:00
2019-03-16T10:07:19+09:00
2019-03-16T10:02:57+09:00
kokusa5884
その他
以前から、昆虫食分野で話題になっていたフェモラータオオモモブトハムシの幼虫の採集&試食会にようやく参加することができた。
カタカナの文字数が多いので一部漢字表記すると、「フェモラータ(学名Sagra femorata)大腿太葉虫」。堤防などに繁茂するクズを主食とする甲虫の一種で、もともと熱帯産にもかかわらず、三重県松阪市で繁殖が確認された厄介な外来種である。成虫は金属のような美しい光沢を持ち、後脚が異様に太い個性的な形と相まって、販売用に持ち込まれたものが繁殖してしまったものと推測されている。
ちょうど今の時期は、「フェモラータ」がクズの太い蔓の部分に作った虫こぶの中で、幼虫からサナギになる前に休眠している頃。夏場は容易に近づけないほど繁茂しているクズも、完全に枯れているので、虫こぶの探索もしやすい。みんなで虫こぶのある蔓を集め、丁寧にほじくり出すと、蛹室の中から2センチくらいの幼虫がコロリと現れる。今年は個体数が少ないとのこと。
繁殖の拡大を防ぐため、その場ですぐに軽く塩ゆで「処理」する。口に放り込むと、大粒のトウモロコシを噛んだような感触と香り、ナッツのような甘みとコクが口の中に広がる。主食がマメ科のクズであるためか、その旨味が凝縮されたような感じで抜群に美味しい。
冷蔵庫でしばらく追熟させると、杏仁の香が強まるということなので、お土産に持ち帰った個体を4日後に食べてみたところ、噛んだ瞬間、まさに杏仁の香がして驚いた。甘みとコクもあるので、これならスイーツとして出しても通用するくらい。外来種の駆除と美食が一度に実現してしまうという希少な体験をさせていただき、ありがたい限りである。]]>
イボセイヨウショウロ
http://mosete.exblog.jp/238863239/
2018-11-17T22:40:00+09:00
2018-11-17T22:40:54+09:00
2018-11-17T22:40:54+09:00
kokusa5884
きのこ
今日は菌友のお導きにより、初めてイボセイヨウショウロの発生の様子をこの目で見、子実体を掘り出すという体験をさせてもらった。
苔に覆われたきれいな林床だったが、こういう環境の場所なら他にもあるだろうし、今日の林の中にも良く似たところはいくらでもあったが、実際に発生していたのは大きなシロでも数メートルの範囲。
地表に顔を出している最初の一粒を見つけ、あとはひたすら落ち葉を払いのけ、両膝をつき、舐めるように地表を見回し、両手で地面の下に潜む塊の感触を探る。そうやって見ていたはずの場所、歩き回っていたはずの場所でも菌友はちゃんと見つける。やはりまだイボセイヨウショウロなどの地下性菌に対する「きのこ目」が養われていないことを痛感させられた。
ホームセンターで園芸用の小型のレーキ(熊手)を買って、近場でも何か所か落ち葉を掻きわけてみたことはあったものの、単調で当てもない作業にすぐ飽きてしまい、結局自力ではずっと見つけられずにいた。
今年もまた出会えずに終わるのかと思っていたところに菌友からのお誘いがあり、喜び勇んで車を走らせ、収穫を自慢げに家人に嗅がせてみたが、反応は今ひとつ。日本人にはこの香りにまだなじみがなく、高級レストランでありがたくいただくという演出が必須なのかもしれない。
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台風が来る前に
http://mosete.exblog.jp/238783191/
2018-09-30T10:39:00+09:00
2018-09-30T10:39:55+09:00
2018-09-30T10:39:55+09:00
kokusa5884
きのこ
このブログでは、毎年毎年飽きもせず、コウタケのことを記事にしている。きのこのトップシーズン、何の出方が一番気になるかといえば、このコウタケだからだ。
発生に周期があるというより、夏の終わりごろからの天候と降雨量が大きく発生量に影響する。今年は台風も多く来襲し、秋雨前線を刺激したことで降雨日数・降雨量とも多かったので発生の条件がそろっていた。先週末のねぎちゃんの報告では、「笑いが止まらない」ほどの量だったようで、それがどれくらいのことなのか、ずっと気になっていた。
またしても強い台風がやってくるというので、週末のきのこキャンプは中止になったものの、雨が降っていてもきのこ採りがしたいという猛者だけが集まり、合羽を着て完全装備で山に入った。先週から発生が始まっていたこともあって、大きく開いたコウタケがそこらじゅうで列をなしていて、形の良いものだけを選んでもすぐにカゴが一杯になり、奥の尾根に行くのに重くなりすぎるため、やむなくスルーしなければならないほどだった。
奥の尾根に行っても、多くの入山者がマツタケだけを狙って歩き回った痕跡が至る所にあり、そこでもコウタケは残されたままだった。採って帰らなければ罰が当たりそうなものだけをカゴに押し込んで、雨が本降りになる前に帰路につくことにした。
セーブして採ったつもりだったが、それでもカゴはコウタケとクロカワ、味見用に採ったニンギョウタケの幼菌、無視しては可哀そうなトキイロラッパタケ、クロラッパタケなどでぎっしり。僕はマツタケは幼菌1本のみ。この場所のホンシメジはまだ発生していなかった。台風で家から出られなくなる時間、採ってきたきのこを眺めたり乾燥機で乾かしたりして過ごそうと思う。
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オオツガタケ
http://mosete.exblog.jp/238774389/
2018-09-24T23:29:00+09:00
2018-09-24T23:29:36+09:00
2018-09-24T23:29:36+09:00
kokusa5884
きのこ
オオツガタケは、自分にとって最上位の獲物のひとつ。ホンシメジやマツタケ、コウタケは発生環境がよく似ていることもあり、どうしても毎年同じ時期に同じ場所に通いがちになる。オオツガタケは、高原地帯のツガ林に発生するため、ホンシメジやマツタケ、コウタケの場所に行きたくてソワソワする気持ちを抑えて、別の方向を目指さなければならない。そういうこともあって、長らく縁遠いきのこであった。
実は一人だけでオオツガタケを探しに行ったのは今日が初めてで、採れなくても自分が納得できればいいという気楽さが良かったのかもしれない。最初に見つけたのは、アイシメジに覆いかぶさるように生えていた幼菌。そのすぐ横に、出たばかりの幼菌3本。林の奥に向かう遊歩道沿いや、そこから少し入ったあたりでも次々に形の良い幼菌が見つかった。
均整の取れた立ち姿、真っ白な柄、傘の縁に白い外皮膜が縁取りのように残るのも愛らしい。上品な香りと旨味、しっかりとした歯ごたえで、すっかり世間擦れしてしまったかのようなマツタケよりもこちらの方を選びたくなる。
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ウスムラサキホウキタケ?
http://mosete.exblog.jp/238738450/
2018-09-02T22:02:00+09:00
2018-09-25T19:33:46+09:00
2018-09-02T22:02:25+09:00
kokusa5884
きのこ
高温と乾燥が続き、どこに行ってもきのこの姿をほとんど見られない日々が続いていたが、ようやくまとまった雨も降り、きのこの便りが聞こえてきた。
8月5日に母が亡くなり、通夜、告別式を終えてからは様々な手続きに思った以上に時間がかかった。悲しむ暇もなかったが、昨日の納骨の際、お坊さんに言われるまま、骨箱からお骨を墓の中へ流し込むと、何とも言えない感情が静かに沸き上がってきた。
ひとつ区切りが付いたこともあって、今日は朝から近場の森にきのこ散策に出かけた。低山はまだ相変わらずきのこが少なかったので、もう少し車を走らせて標高800mくらいのところまで来ると、斜面にきのこの姿がちらほら見えてきた。
山の中はイグチの仲間が花盛り状態で、ムラサキヤマドリタケ、アカヤマドリ、ヤマドリタケモドキのいわゆる「ヤマドリ3兄弟」でカゴが一杯になった。ベニイグチやベニウスタケなど派手な色のきのこもたくさん出ていて、久しぶりにどの視角の中にも必ずきのこがあるという幸せな状況が味わえた。
写真のウスムラサキホウキタケは、実は自分で採ったのは初めて。列をなして発生しているという話は聞いたことがあるが、今回のものは中くらいの個体と小さな個体が2個。それでも満足である。
家で試食してみたが、加熱するとマツタケのような香りが立ち上ってまず驚き、味もコクがあって、ホウキタケとは全く違うものであった。ウスムラサキホウキタケがここまで美味しいしいという評判は聞いたことがないので、ひょっとしたら近似種なのかもしれない。ホウキタケの仲間には有毒のものも多いので、もう少し食べたかったが試食レベルにとどめておいた。今晩ひと晩、様子を見て、明日の朝にはもう一口食べてみよう。
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傘裏が針状の不明菌
http://mosete.exblog.jp/238669321/
2018-07-22T22:25:00+09:00
2018-07-22T22:25:41+09:00
2018-07-22T22:25:41+09:00
kokusa5884
きのこ
梅雨明けした途端に猛暑と乾燥が続き、低山ではきのこを探す気にならなかったので、今日は標高約1200m、愛知県と長野県の県境辺りに狙いを定めた。とはいえ、どうせ大したものは無いだろうと、カメラと三脚を家に置いて出かけた。そうやって、なめてかかった時に限ってこういうものに出会ってしまうものだ。
ぱっと見、傘の下が膨らんだ黒っぽいイグチだろうと思って近づいて、驚いた。膨らんで見えたのは、針状のもので、コウタケの傘の裏の針に似ている。傘裏がこんな見事な針になっているきのこの種類は限られているが、そのどれにも当てはまらない。
どこかで見たような気がすると思って、家に帰ってから一通り探してみたが、結局そんなおぼろげな記憶では種の特定に至らなかった。もうしばらく探してみるつもりではあるが、今日のところは宿題にしておく。
もうひとつ、この場所でしか見たことがないシワチャヤマイグチも、幼菌と成菌が揃って出ていた。皺がキュートなきのこだけに、これもカメラと三脚があればと悔やまれた。とりあえず今回は暑さのせいにしておこう。
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光るきのこを見に八丈島へ
http://mosete.exblog.jp/238617653/
2018-06-23T20:52:00+09:00
2018-06-23T21:18:36+09:00
2018-06-23T20:52:41+09:00
kokusa5884
きのこ
光るきのこの代表格、ヤコウタケは、有難いことに岩出菌学研究所さんが数年前から栽培キットの販売を始め、目の前で光る様子が観察できるようになった。気軽にヤコウタケの成長を楽めるようにはなったが、やはりいつかはフィールドで見てみたいという思いが高じ、金曜日に休暇を取って八丈島まで行ってきた。
事前に情報収集してはいたものの、自力で見つけられるかどうか分からなかったので、まずは八丈植物公園内の八丈ビジターセンターに展示してあるヤコウタケをチェックした。光るきのこだけでなく、八丈島でしか見られない植物寄生菌である「ヤブニッケイもち病菌」の発生場所の方角をビジターセンターの方にお聞きして歩き始めると、わざわざ追いかけてきてくれて発生場所まで案内してくださったのだが、残念ながら、すでに老菌となって樹上に黒っぽい痕跡を残すのみであった。
ただ、その近くで、朽ちかけたビロウヤシの落ち葉をひっくり返すと、光るきのこの1種であるエナシラッシタケが点々と付着しているのが観察できた。「柄の無い」傘の部分は数ミリしかないが、特徴である網目状の管孔が老眼の目でもはっきり分かった。
初めて来た者でもヤコウタケが見つけられそうな場所としては、和泉親水公園近くにあるホタル水路だろう、とのことだったので、明るいうちに下見に行った。ここでも、散歩中の女性から、ヤコウタケの発生場所は道沿いに植えられているロベ(フェニックス・ロベレニー)の辺りということを教えていただき、ロベ林の1本から、見頃のヤコウタケを見つけることができた。
地元の料理屋さんで夕食をとってから、19時半過ぎにホタル水路を再訪すると、見つけておいたヤコウタケは驚くほど強い光を放ち、すぐ近くの地面から1株、少し離れた場所にもう1株出ていた。真っ暗な水路沿いにはホタルがふわふわと明滅し、幻想的な雰囲気をたっぷり味わえた。
本当は、滞在2日目の今日は三原山のポットホールや滝、温泉を巡るガイドツアーをお願いしてあったのだが、梅雨前線による悪天候で飛行機が欠航して帰れなくなるリスクを考慮して、光るきのこを見ただけで翌朝一番の便で帰ってきてしまった。
八丈島の絶景ポイントを味わい尽くせなかったのは少々心残りではあるが、羽田から40分ほどで、こんな豊かな自然に触れられるというのは新鮮な驚きであった。
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