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22日、23日と1泊2日で五島列島に行く機会に恵まれた。 五島列島では2番目に大きな島、中通島のある上五島へは、時速65キロの猛スピードで波を蹴散らかして進む高速船で長崎から1時間半かかる。 洋上に浮かぶ石油備蓄基地を視察するというのが目的なので、観光は二の次のはずなのだが、そこはそれ、その土地の歴史や自然に関して見聞を広げるのも大事ということで。。 しかしながら、1日目の日中はなんとか天気がもったものの、夜半から雨。さらに、低気圧による高波のため、長崎への高速船が朝8時の便以降欠航になると言われ、急遽島内観光をキャンセルして早めに長崎に戻ることになってしまった。 新上五島町は人口2万6千人、うち約6千人がカトリック信者といわれ、島には国の重要文化財2ヶ所を含む29もの教会がある。南にある五島列島最大の島、福江島を中心とした五島市は人口4万6千人で信者は約4千人ということなので、上五島の比率の高さが際だつ。集落単位では100%カトリック信者というところもあるとか。 急勾配のわずかな土地に張り付くように連なる家々、絶景の続く海岸線、透明度が高く深く切り込んだ入り江は、観光客にとっては魅力的でも、キリシタンの迫害と苦難の歴史を内に秘めている。 この他にも、遣唐使の中継地点、和冦の根拠地等々、歴史ネタには事欠かない上五島であったが、テロ対策で写真撮影禁止の備蓄基地の見学が終わったらもう夕方ということで、写真が撮れなかったのが実に残念。 上の写真は長崎市内観光で立ち寄った出島の一角。平成8年から史跡の復元が始まり、平成12年に5棟、今年になって当時のカピタン部屋など5棟が整備された。アーチの後ろに見える空色の建物は旧出島神学校、右の写真は考古館を兼ねた旧石倉だ。 長崎では昼食に卓袱(しっぽく)料理もいただいたが、上五島の昼食や宿泊先で食べた、なんてことない刺身の方がおいしく感じた。もともと魚をありがたがる嗜好の持ち主ではない僕でさえそう思うのだから、魚好きにはさぞたまらないだろう。 観光名所満載の長崎もいいが、島内観光できなかったこともあって、教会と豊かな自然しかない五島列島に思いが残る。
by kokusa5884
| 2006-11-24 21:51
| その他
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Comments(6)
上五島まで行って、天候、時間とも不運なことで残念でしたね。
私は平戸は3度ほど訪ねたことがありますが、五島に渡ったことはありませんが、長崎県でも平戸、松浦の地方はずっと鄙びていて趣があります。 五島もキリシタンの遺跡を訪ねて渡ってみたいと思っている場所です。
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kokusa5884 at 2006-11-25 17:33
平戸は僕も行ってみたいところのひとつです。
上五島に行くまでは、観光の時間をとるなら長崎に戻った方がいいんじゃないの?と思っていたんですが、実際に上五島に渡ると、その鄙びた感じが好きになりました。
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yoas23 at 2006-11-27 08:48
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kokusa5884 at 2006-11-27 20:56
いやあ、「良い機会」という表現に若干の後ろめたさと期待感を読みとっていただけたでしょうか。
一口に教会といっても色々な建物があるようで、興味は尽きないです。お墓も、こちらのタイプのお墓に金色の漢字で名前が書いてあり、その上に十字架がのっかっていて、不思議な感じでした。
始めまして、五島列島は大変良いところです。しかし過疎の波が益々大きくなっています、其方ブログに記載して有ります人口は住民票分だと思います実際は・・。『五島』を愛する人が一人でも増える事を祈るだけです。
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kokusa5884 at 2007-02-10 16:46
一度行っただけでどうこう言えませんが、もう一度行ってみたい所だと思いました。あのきれいな砂浜も遠くから見るだけでした。夏はさぞきれいなんでしょうね。
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