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年度末には様々な別れが訪れる。 20年近くお世話になった、近所の床屋さんが3月末に閉店するということで、今日夕方に行ってきた。御年74歳、昨年手術した眼の具合も今ひとつなので、廃業を決心したのだという。 マンションから歩いて5分もかからないところにあり、適度に空いていて、黙って座ればいつものように仕上がる。ご主人はいつも笑顔で、それでいておしゃべりじゃないのが実に良い。こちらから話しかけない限り、ほとんど会話を交わさず、静かに仕事が終わる。 普段はそんな感じなのだが、先月行ったときの帰り際に、ご主人が店の奥に消えたと思ったら、これまでのご愛顧に、ということで菓子折りを頂戴してしまった。 その心遣いに何かお返しがしたくて、色々探した結果、鉄道模型の背景に使う建物コレクションの中に、良く似た床屋の模型を発見した。早速注文したのだが、届いたのは完成品ではなく、厚紙を切り抜いて自分で作るというものだった。 小さい頃のプラモデル以来で、久しぶりに楽しめたとはいえ、何しろパーツが小さくて老眼には相当厳しい。 建物の造りはなかなか精巧なのだが、肝心の床屋さんのサインポールがどうも気に入らず、つまようじを削り出して紙に巻き付け、壁に貼り付けることでなんとか雰囲気が出た。もう1本は店の外に立てられるよう、別に台座を作った。写真では屋根の上に置いてあるが、飾る時は玄関横に置ける。 他にお客さんもいなかったので、珍しく少し健康の話や中日ドラゴンズの話をしたりして、いつも通り手早く仕事が終わり、このお土産をお渡しして写真を撮らせていただいた。 まだ引退は早すぎるような笑顔。 さて、困ったことに、来月には新しい床屋さんを見つけなければならない。最近、床屋さんは廃業が続き、あるのは美容院ばかり。もう理容師は成り手がいないんだとか。以前は美容院に行っていたこともあったが、こんな年になって今さら美容院に行くのは憚られる。困った困った。。
by kokusa5884
| 2015-03-15 21:21
| その他
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