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冬の間も、facebookやtwitterで国内外からきのこに関する様々な画像がアップされる。脳はきのこ情報を受信しているのだが、この寒さで野山に出かける気力が湧いてこない。 そんな中、オークションで目に留まったのがアンティークきのこ図鑑(「Führer für Pilzfreunde」(1~3)「きのこ好きのためのガイドブック(1~3)」)。いかにも使い込まれた風貌、約百年前の1917年にドイツで出版されたという来歴にいたく興味をそそられた。 商品画像を見てみると、見開きで左頁に解説、右頁に図版という配置で、1頁に1種か2種が紹介されている。手描き図版はどれも非常に美しく、特徴がよくとらえられており、写真より分かりやすいくらい。 オークションにありがちな、これは運命的出会いかもしれないという感情が沸き起こり、競り合いながら1巻ずつ落札して、なんとか3巻セットで入手できた。 手に取ってみると、図版の随所に所有者のメモが残され、いつ、どんな場所で採ったとか、ひどい味(schmeckt scheußlich)とか、単に「!」とか、その人のきのこに寄せる愛情まで感じ取れて実に味わい深い。いわば図鑑の「痕跡本」。表紙にソリがあったり、各ページに水濡れ跡があったりするのもご愛嬌。 第1巻にはきのこの概説と82種の解説、第2巻には123種、第3巻には138種、計343種が掲載されている。日頃愛用している、山渓フィールドブックス「きのこ」より少し大きく、厚みは少し薄い。3分冊になっているのは、やはり野山に持ち出すことを想定してのことだ。この本がその後版を重ねていったのもうなずける。 この本も、実際は何年に印刷されたものか分からないが、一番古い書き込みが1960年となっているので、それより以前ということは確かだ。 頁をめくりつつ、しばし古き良き日に思いを馳せていたが、ついつい現実的興味から、ドイツのamazonでこの古書の相場を見てしまった。3巻セットで落書きも無く、もっと状態の良いものが55ユーロ。自分が落札した価格は当然これよりはるかに高い。 それがどうした。。。
by kokusa5884
| 2015-02-15 17:10
| きのこ
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Comments(2)
図版が奇麗ですねぇ、西洋のアンティークなボタニカルアート(^^)
ウズハツ?普通に初茸? こっちはスギタケかクリタケか?
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Commented
by
kokusa5884 at 2015-02-15 22:07
>ぽっとべりぃさん
左のは、lactaria deliciosaとなっていて、日本ではアカハツが近いのですが、少し違うようです。右のはpholiota squarrosaなので、スギタケでいいと思います。どの図版も本当に綺麗です。
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