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南信州に縁ができて、はや30余年。昔から、伊那にはローメンという食べ物があることは聞いていたのだが、なぜか一度も味わうことなく時が過ぎてきた。 地元民によると、羊肉入りの焼きソバみたいな感じで、店によって味が違うのだとか。これはやはり現地調査が必要だということで、飯田への帰省のついでに少し足を伸ばしてみた。 ローメンの始まりは、昭和30年代にラーメンの麺を保存のために蒸して焼きソバ風にしたとか、ローサイ(肉野菜)炒めに蒸麺を入れて煮て欲しいと言われたからとか言われている。いずれにしても、南信地域では以前は焼き肉といえばジンギス、つまりマトンやラムだったので、自然に羊肉を使うことになったのだろうと思う。 ただ、ローメンを食べられる店を探そうとすると、小さな中華料理屋や飲み屋のようなところが多く、車で気ままに立ち寄れる店が少ない。もともと飲み屋のシメのような食べ物で、客の要望でニンニクをたっぷり入れたりして、その店ごとに個性を競っていたこともあり、駒ヶ根のソースカツ丼のようにメジャーになれなかったようだ。 結局、今回選んだのは車でもアクセスしやすい「シャトレ」。ここは親切なことに、焼きソバタイプとスープタイプの2種類が選べ、肉も好き嫌いのある羊以外に猪や牛も揃っている。 食べてみると、悪く言えばコシのない焼きソバ、ではあるが、癖もなくすんなりと食べることができた。お好みでローメンのたれや酢を加えたり、ニンニクの粉や紅ショウガの粉を加えて、自分の味を追求することもできる。 このほか、南信地域には、馬の内臓を煮込んだ独特の臭みを持つ「おたぐり」や、川の石に付いているカワゲラやトビケラの幼虫を佃煮にした「ざざむし」など、個性的な食材も多い。僕はもうこれらの食材はとっくに体験済みだが、まだ未体験の方はぜひどうぞ。
by kokusa5884
| 2010-08-14 17:44
| その他
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Comments(14)
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まさりん
at 2010-08-14 18:39
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ローメン。実は私も未体験です。
ソースカツどんは何度か食べているのですけど。 シャトレですか。調べて見ます。
0
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kokusa5884 at 2010-08-14 18:48
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HOPE
at 2010-08-15 15:46
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kokusa5884 at 2010-08-15 16:45
こんばんは、
ラーメンならぬローメンですか 初めてしった。店によって味は個性はさまざまって それですとあちこち寄って食べ比べするのも楽しそうですね。 でも車では個人の中華料理店では駐車する場所はなさそうで ずばり食べ歩きですね。
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kokusa5884 at 2010-08-16 08:11
>ねこまたさん
なかなか全国的には知られていないと思います。 見た目が単なる焼きそばにしかみえませんしね(笑)。あまりにローカルで入るのにとまどうような店構えも多く、一見の客にはこれがハードルになっているのかも。。
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yb
at 2010-08-18 11:29
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写真の奥の方に専門の「たれ」のビンが写っていますが、どんな味なのでしょうか。それに、レモン、ブロッコリー、レタス、コーンがトッピングされているようで、この料理がどういう方向性を目指しているのかも気になります。さらに、2枚目の写真の「スープ系ローメン」というのがもっと気になります。スープで食べる「スープなしラーメン」というのは、要するにラーメンということなのでは?
なお、ご存知かもしれませんが、東京には、スープのないラーメンという似たようなコンセプトの「油そば」というご当地グルメがあります。ラーメンよりもカロリーや塩分が少ないということで人気があり、専門店もいくつかあるようです。
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kokusa5884 at 2010-08-18 20:36
>ybさん
たれはウスターソースベースのお味でした。リンゴも入ってるとか。。 上に乗ってる付け合わせは、きっとシャトレが喫茶のような店構えなので、中華料理屋との違いを出したかったのかも。。 連れ合いがソース系、僕がスープ系を頼みましたが、スープ系といっても麺をどかさないと見えない程度の量。油そばはよくネットで注文して食べていますが、ローメンとは全然違う食べ物です。個人的には油そばの方がずっと美味しいと思います。。 ローメンは東京でもお台場のアクアシティでも食べられるみたいで、出店しているのは、このシャトレです。
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rikiji2002 at 2010-08-20 09:05
おお!そのテーブルクロスは紛れもなく、シャトレ!w
かなり近くまでいらしてたんですね。 ローメン、私はそんなに美味しいと思ったことはないですがw、唯一美味しいと思ったのは、高遠にある居酒屋「ながせ」のローメンです。 機会があったら行ってみてください。
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kokusa5884 at 2010-08-20 22:51
>rikiji2002さん
駒ヶ根でもローメンがありましたか。。逆に伊那でもソースカツ丼があるし。。 馬刺は昔は赤身だけだったけど、今では霜降りが幅を利かせるようになりましたね。僕は赤身の方が好きですが。 三ツ谷氏のレストランも行ってみたいなあ。
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kokusa5884 at 2010-08-20 22:56
>とよ田キノ子さん
テーブルクロスで分かるなんて、さすが地元民! 高遠の「ながせ」ですね。覚えておきます。 伊那から飯田に向かうのは農道を使いましたが、けっこう車が多くて、むしろこちらが主要道のような感じでした。きっと、とよ田さんちもこの辺りにあるんだろうなあ。。と思って走っていました。
ローメンですか、懐かしいなぁ・・・・。学生の頃、伊那北高出身の仲間が2人いて、いつもローメンの話を聞いてましたよ。帰りにいつも食べてから家に帰るんだとか。その友達の結婚式に行ったときに、高校生の頃の行きつけの店、名前は覚えていないけど、そこに行って皆で飲んだなぁ・・・。結婚式は二日酔いでご馳走がほとんど食べられなかった。
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kokusa5884 at 2010-08-27 07:51
>kouchanさん
ローメンは伊那の地元民のソウルフードですからねえ。お気に入りの味やお店があるようです。余り美味しすぎないところが良いのかも(笑)。
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