カテゴリ
以前の記事
2023年 05月 2022年 05月 2021年 08月 2020年 04月 2019年 11月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 05月 2019年 03月 2018年 11月 more... フォロー中のブログ
外部リンク
最新のコメント
最新のトラックバック
ライフログ
タグ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
特定の地域で偏愛されるきのことしては、チチタケが有名だ。チチタケは、どこでも見られるありふれたきのこで、固くてぼそぼそした食感はお世辞にも美味しいとは思えないが、なぜか栃木県民はこの「チタケ」で作るチタケうどんが大好物、というのが面白い。 その点、ホウキタケの一種のコノミタケは能登半島特産と言われ、2010年に付けられた学名にも、Ramaria notoensis Ando と、「能登」の地名が採用されている。すこぶる美味とされ、能登半島ではマツタケと肩を並べるほど人気があり、高い値が付いて売られていると聞く。 ところが、何年か前から、お隣の豊田市で、どう見てもコノミタケとしか思えないきのこに出くわすようになった。やはり能登特産というわけではなく、他の地域でも少しは採れるようだ。 ホウキタケの類には有毒のものも多く、白いホウキタケというだけではなかなか手が出せないのだが、このコノミタケは柄が太くて形も立派、独特の芳香もあって如何にも美味そうな資質を備えている。 この場所は、以前はマツタケ、コウタケ、クロカワ、シャカシメジだけでなく、多様なきのこに出会える素晴らしいところだったのだが、豊田市が頓珍漢な「整備」をしてから、こうした高級きのこには出会えなくなってしまった。そんな中、コノミタケだけは、時折その姿を見せてくれる。 発生が気まぐれなので、なかなか良いタイミングに出くわさないのだが、今回は特別だった。最初に、誰かに蹴飛ばされたような、やや乾き気味の個体を見つけて、やれやれとため息をついてその周りを見渡すと、あちこちに白い塊を発見した。 長年、この同じ場所に来ているが、これほどの個体数を一度に見るのは初めてで、手提げ袋がコノミタケで一杯になった。帰りの車の中には、コノミタケ独特の甘く芳ばしい香りが充満した。 家に帰れば、またしても水洗いと始末が待っているのだが、コノミタケなら許せる気がする。
by kokusa5884
| 2015-10-04 23:35
| きのこ
|
Comments(2)
Commented
by
gorosuke
at 2015-10-07 23:13
x
10年位前までは昭和の森で観察会があるとだれかがこのきのこを持ってきたのですが、最近見たことがありません。まだ豊田市で絶滅していなくて安心しました。
0
Commented
by
kokusa5884 at 2015-10-08 08:50
>gorosukeさん
昭和の森は、以前から比べるとすっかり環境が変わってしまいましたね。安城からだと結構遠いこともあって最近はほとんど行っていません。この場所のコノミタケは長く出続けてほしいものです。
|
ファン申請 |
||